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04
   

-第194章- 小さなごくうさん

夕べ、マミィはごくうさんの夢をみた。
もしかしたら、これは初めてのことかもしれない。



去年の4月30日、ごくうさん
年の4月30日のごくうさん




すずばあちゃんが亡くなったとき、確か2日後に、マミィはすずばあちゃんが帰ってきた夢を見て、
「帰って来たんだねー、よかったねぇ」
と、すずばあちゃんの体をなで回している夢を見た。

ところがなぜか、ごくうさんの夢は一度も見なかった。



生後4ヶ月になる少し前
満4ヶ月になる少し前




半年ほど具合が悪く、10歳を超えていたすずばあちゃんの時には、ある程度覚悟ができていたけれど、ごくうさんの時にはあまりにも突然で、あまりにもショックだったので、感情を心の奥深くに封印してしまったのか…と、マミィは心の中を時々、探っていた。

いや、すずばあちゃんの時には覚悟ができていたとはいえ、10年間ずっと一緒に過ごしたのだから、その喪失感は、ごくうさんの時の比ではなかったのかもしれないけれど。

まだ子犬だったこと、もっと早くに気づいていればという後悔、りっぱな盲導犬として送り出すという夢が壊れてしまったこと、…そして何よりも、数え上げたらキリのない自責の念なのかもしれない。




ぐいぐい引っ張ったりせずに歩けた
ぐいぐい引っ張ったりせず上手に歩けた


夢の中でマミィは、大きな声でごくうさんを呼んでいた。
「ごくう~! ごくう~!」
すると、鼻先を泥だらけにした小さな小さなごくうさんが庭から出てきた。
まだこの家に来たばかりの頃の、赤ちゃんのごくうさんだ。

現実には、ごくうさんを一人で庭に放して遊ばせたことはないので、これは過去の記憶ではない。




あ、あれは何?
あ、あれは何?
風に木々の葉がそよげば、上を見上げ
鳥たちが飛び立つざわめきに耳を動かし、あたりを見回していた




もしもごくうさんが今も元気でいたら、適性検査のために、この5月に盲導犬協会に帰ることになっていたから、今頃はお別れの準備をしているところだった。



何もかも初めてのもの
何もかもが初めてのものだった頃のごくうさん




マミィがぼくを大切に育てるのは、オトナになるまでしっかり育てられなかったごくうさんへの詫びであり、マミィのほころびた心を修復する、喪の作業でもある。

もう一度あの日に戻ってごくうさんを育てたり、すずばあちゃんを育てることはできない。
命はひとつで、一生は一回きりだからこそ、尊い。



「もうすぐ5月だね」
マミィがひとりごとのように、ぼくに言った。

お休みにはいっぱいお出かけしようね! と。

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