―第185章－ どよよん天気

今日は何だか肌寒い日だ。

つらつらと考えて、アルマくんはぜんぜん進歩していないわけではなく、新学期が始まってからまたワルに逆戻りしたように、マミィは思う。
春休み中はおとなしく、いい子にしていることもあった。

マミィの仕事が始まって、一人でお留守番する時間が増えたせいで聞き分けが悪くなったのか。




何、作ってるんですか？




「遊んでー」　の誘い、
「かまってー」　のおねだり、
「元気を発散する時間が少ないよー」の、不満、
そんなこんながいっぱいあふれて、逆行のアルマくんなのかな…と、マミィはふと思った。

でも、めいっぱい遊んでやっている時に噛むのはやめてね…と、ぼくに言った。
ごめんよみんな、ついついうれしくて興奮しちゃうんだよ。




ほへー




さて、新高校生になったマユチャンは、今日から宿泊研修。
この辺りの公立高校は、大抵新学期が始まってすぐの4月か5月上旬に宿泊研修がある。

きっとみんなで楽しくすごして、新しい仲間を作ったり、クラスの結束を高めたりするためのものなんでしょうねと、マミィは言う。




そのケーキ、ぼくもモラエマスカ？




それにしても、二泊三日で『ルスツ・リゾート』というホテルに泊まり、食事は朝昼晩バイキングなんだって。
マミィのコトバでは、『超豪華版』だねぇ。



なーんだ、ぼくのはないんだってさぁ


それでは、今晩のぼくの晩ご飯も、その、バイキングとやらにしてくれませんか？




マユチャンに持たせて、カリカリカリ