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帰ってきているよ





マミィの顔に
ポツンと
雨が当たった。



まわりを見渡すと
みんな
傘を持って
歩いている。



あ、そーか
今日は
雨の予報だったね


と、
朝のお散歩コース
変更。



20分ほど短縮して
帰って来たけど、

途中で
雨が降ることは
なかった。



もっと
ゆっくりでも
よかったかな・・・


と、
ちょっと
後悔するマミィ。



わが家の
そばに来ると、

バサバサバサ
アーアーアー



と、やたらに
カラスが
騒々しかった。



何か
あったのかな?

それともこれから
何か起こるのかな?



妙に・・・

心をさざめかせる
騒がしさだった。



さて、
1年ぶりに
家に帰ってきた
ゆりたん・・・

帰ってくる前日、

めずらしく
 すずの夢を
 見たんだよね


と言う。



おデブさんだったのに
すごーい
痩せてて

あれ?
死んだんじゃ
なかったっけ?

って言ったら、
おかーさんが


時々
 帰って来てるよ。

 でも、
 すずが来るとき

 アンタ、
 いつも
 いないから


って。






すずちゃん
パピーのすずちゃんと
 中学生、小学生、保育園児の
 3姉妹






6年前の7月・・・
すずちゃんが
亡くなったのは

ゆりたんが
1年半ほど
家を
離れている間のことで

帰ってきた時には
ごくうさんも
亡くなっていて、

パピーだったぼくが
すでにこの家に
居たのだった。



ゆりたんが発つ時、
10歳のすずちゃんは

すでに
患っていたから、

ほんの少しは
ゆりたんも
覚悟していたかも
しれない。



そして・・・

ゆりたんは
ごくうさんには
会ったことがない。



あの7月からの
2年は・・・

マミィにとっては

嵐のように
悲しみが吹き荒れた
時だったね・・・





アルマくんも
アルマくんも
 すっかり
 オトナになったしな


 体だけね・・・





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小さなお家




マミィの夢は、
なぁぁぁ~んにもない
山の中の
小さなお家で

のんびりと
動物たちと一緒に
暮らすことだ。



自給自足の
晴耕雨読生活を
送るんだって。



極端な話、
電気がなくても
いい。



暖炉や
いろりがあって、
食事を作るのは
かまどで。



小学生の頃には
小さいお家どころか

洞穴でもいいと
思っていたくらいだ。



野生児だった
からね・・・



さて、その
マミィが子どもの頃、

チーコという
雑種犬を
飼っていた。



小学生のマミィの
後ろをずーっと
家まで

とことこと
くっついて来た
迷い犬だった。



お家に来た時には
真っ白な
小さな小さな
子犬で、

その
綺麗な毛並みから

どこかのお家で
大切に
飼われていたのだろうと
推測された。






その名はチーコ






その子犬は
飼い主が見つからず

マミィのお家で
飼うことになった。



人なつっこくて
番犬には
不向きな仔だった。


その頃の日本では
わんこは
外で飼うのが
フツーだったので、

マミィのお家でも
外飼いだった。





外飼いのわんこたち2
ダディのお家も
 外飼い






家族と一緒に
サイクリング、
海水浴、キャンプ、
ドライブ・・・と、
いろんな所に行った。



でも、
マミィが
中学2年生の時に

おとうさんが
会社を辞めたので、

会社で借り入れていた
その家には
住めなくなり、
引っ越しをした。



自分で事業を始めた
お父さんは

部屋数が10もあり、
だだっ広い庭園のある

不必要に大きな家を
借りた。



それまでは
3DKの
小さなお家の
縁側で

いつも
家族の姿を見、

家族の声を聞きながら
毎日を過ごしていた
ワンコは

裏庭の
家族の声が聞こえない、
家族の姿の
見えない場所で

1日を
過ごすことになった。



その頃は
どの家でも
そういう
飼い方だったから

あまり
考えなかったけど、

残酷な扱いだよね。






外飼いのわんこたち3
昔のダディん家のわんこ
 こんな雪の中で
 外で暮らせるなんて
 すごいね






中学生のマミィは
部活動で忙しく

朝早くに家を出て、
帰ってくるのは
夜だった。



それは、
夏休みも
冬休みもそうで

家で
ゆっくりするのは
お正月の
三ヶ日くらいしか、
なかった。



やがて・・・
おとうさんが
外に女性を作って
家に
帰って来なくなった。



そして
多額の借金を残して
姿を
消してしまった。



家には
毎日のように
ヤクザのような
借金取りが
やって来る。



マミィは
両親の友達の家に
居候することになる。



そして・・・
そんな
ドタバタで

マミィが
家を離れている間、

そのわんこは
亡くなった・・・



誰にも
看取られずに
たった一人で。



ある朝
いつものように

おかあさんが
ご飯をやりに行くと
亡くなっていた
という。



特に
苦しんだ様子もなく。



迷いわんこだから
正確な年齢は
わからない。



一緒に暮らした
年月を数えて・・・

恐らく、
8歳くらいだと
思われる。






外飼いのわんこたち1
外飼いだったから
 いつどんな
 オスわんこがやってきて
 子どもができたのか
 わからないけど、
 二度の出産を
 経験した

 この子は
 二度目のお産の時の
 末っ子
 ものすごーい
 いたずらっ子だった






あの時には
家族の誰もが

自分の事しか
考えていなかった。



自分の事で
精一杯だった。



ずっと後になって
お母さんが
しみじみと言った。



あの時に死んで
 よかったんだよ。

 そうでなかったら、
 どうにも
 ならなかった




そう・・・
あの後、
マミィの家族は

何年もの間
ばらばらに離散して
生活することに
なったから。



その頃には
気づかなかった
けれど、

家族のすぐそばで
家族の声を聞いて
過ごせた
あの数年が

あの仔にとって
一番幸せな日々
だったのだね・・・


と、
マミィが言う。



そして・・・

何もない
小さなお家・・・が
やっぱり
いいなぁ・・・・


と。

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第927章- ボスのお尻




その昔・・・
マミィのおじいちゃん
(マミィのおかあさんのおとうさん)が
ボクサーを飼っていた。



その名は、ボスだった。



いろいろなコンテストで優勝した
チャンピオン犬。



おじいちゃんのお家には
トロフィーや盾が
いっぱい飾ってあった。



おじさんの話によると、

「2時間でも3時間でも
 『ここで待て』
と言われたら、
飼い主がその場を離れても、
じっと動かずに待っている犬」。



子どものマミィ、
ふぅぅぅぅ~んと思ったけど、
ボスのすごさは、
よくわからなかった。







そりゃあ、ぼくは
そりゃあ ぼくは
 ボスおじさんのように
 りっぱじゃないさ






でも、ひとつだけ
感心していたことがあった。



それは、
体が大きくて
いかつい顔をしたボクサーのボスを
子どもたちが
遠巻きに恐がっていると、

いつも決まって、
くるっと後ろを向き、
大きな体に不釣り合いな短い尻尾を
ふりふりふりっと
振っているところを見せ、

それからそのまま
顔だけ振り向いて、
みんなを見上げることだった。




「ほら、見てっ!
 ぼくは今、喜んでいるんだよ。
 恐くないよ!」

と言っているのだと、
マミィは思い、

「やさしいんだねぇ」
と、
うれしかった。






ぼくには
ぼくには ぼくなりの
 良さってものがある

 突然に飛びつくとこ・・・とか
 これは
 ぼくのめいっぱいの
 愛情表現さっ!








ひとりの孫が生まれる頃に
おじいちゃん家に来たボスは

その子が高校を卒業する頃まで
生きていたから、
かなり長生きだった。



ボスが亡くなった後、
おじさんが
おじいちゃんの落ち込みように、
心配をしていた。



あの頃のマミィには
わからなかったけど、

長年の『友』を亡くしたおじいちゃん、
心にぽっかり
穴が空いていたんだね。



そして、
今でもマミィは
おじいちゃんを思い出す時、
一緒に思い出すんだ。



短い尻尾を
一生懸命にふりふりしてみせる

あの日のボスの
つるんつるんで まあるいお尻を。







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